楽天Edyの導入計画は、2003年の夏から開始しました。半年ほどかけて準備を行い、2004年2月から御殿山のソニー本社(当時)をはじめ、東京圏の各事業所や、厚木、仙台などの拠点に、順次導入していきました。
導入のきっかけは、当時利用していた給与天引きによる決済システムの見直しです。当時は、社員証と一体化した磁気カードを利用して、個人ごとの毎月の利用実績を集計するシステムを運用していました。
ただ、毎日利用することでカードの劣化が早く進んでしまう部分や、社員以外への汎用カードの貸し出し手続きや利用代金の請求行為などが煩雑になってきている部分などもあり、それらの課題を解決できる方法はないかと模索していたところでした。ちょうどシステムの更新時期も近くなっていましたので、検討を重ねた結果、当時広がり始めていた楽天Edyを導入してみようということになりました。
もちろんソニーのFeliCaビジネスを支援していく目的や、楽天Edyを付帯した多機能の社員証を活用していきたいという思いもありました。