最初は、私共の大学の証明書自動発行機に電子マネー導入したいという理由からでした。そこは他の企業さんとはちょっと違う点かもしれないですね。というのも、証明書は1通300円程度。都度、小銭をやり取りするのも手間だということが、電子マネー導入のきっかけでした。このようなちょっと特殊なニーズに対して、数ある電子マネーの中で唯一対応してくれたのが楽天Edyでした。
今や証明書発行機は他の大学にも設置してあるとは思いますが、当時市販の発行機は非常に高額で、更にそこに電子マネー決済を組み込むと、ますます高くなってしまいました。それなら自分たちで作ってしまおうと思い、メーカーに特注でプリンタとモニターが入るような枠だけを製作して頂きました。
もともと学籍番号の入力やパスワード認証、成績・出欠の管理などの学内のシステムは、自作でしたから、証明書発行システムもできるだろうということで、自前でプログラムを作ってみたということですね。それと楽天Edyを合わせたわけですけれども、短期間で且つ低コストで開発ができ、非常に助かりました。
楽天Edy導入は、非常にメリットだと感じています。私(山本氏)は当時教務課にいましたので、卒業や就職活動の時期は、多くの学生が証明書を必要とします。その際には、紙の申請書を書いたり、証紙を貼ったりとか、学生にも面倒をかけていましたし、事務局側も発行手続きや集計等で結構な労務負担が掛かっていましたが、楽天Edyを導入してからはその作業から完全に開放されました。
それまでは、月次の発行枚数や印紙の数も手計算で集計していましたが、楽天Edyで決済したものは発行記録が残っていますから、集計作業も効率化できました。
食堂・売店にも楽天Edyは導入されています。楽天Edyが導入されてから、お昼時間等学生が並ぶ列が明らかに短くなりましたし、スピードはかなり改善されたと思います。
実は、来客の方が利用する場合、電子マネー決済だけだと利用ができない場合があるということで、現在は一部現金も併用できる形になっていますが、最近では来客の方でもおサイフケータイを使って決済する方もかなり多くなっていますね。
例えば年に2回ある学生の追試験や再試験の料金の支払い、また試験以外にも、スキー実習などの通常の授業料以外で学生から徴収するお金も結構ありまして、そちらもゆくゆくは楽天Edyで支払いができないかと検討しています。
幸いなことに私どもの経営のトップが楽天Edyをはじめとする電子マネーや新しいテクノロジーに関して理解があったので、
導入もスムースに進んだのかなと思います。
また、計画から実行まで半年間くらいでしたが、短期間で導入できたことも良かったです。